NURO自前ONU炎上事件と、この国の終焉の始まり
🔥
一年前、あるツイートが炎上した。
我が家はNURO光を契約している。このとき貸与されるONU(光回線終端装置)を、アリババから購入できる小型ONUとメディアコンバータ(HUAWEI製)に置き換えて使っていた。こうするとグローバルIPが降ってくる上に 2 Gbps を引き出すことができるのだ。
しかし、NURO側からするとこれは面白くなかったらしく、外せと手紙が来た。

引用リツイートはこの有様である。


その他寄せられたご意見:
- 一生他人に迷惑かけないように山の中で生きていてほしいタイプ
- 近くに住んでたら引っ越したいレベル
- 盗人猛々しい
- 神経が信じられない
- コンビニでコーヒーMサイズ買ってLで入れてそう
- 撮り鉄と同じ脳疾患系の病気
- コイツいつか〇される
- これで自転車やってるの反則だろ
- この国の終焉の始まり


ツイッターの規約警察は何を守りたいのか?
技術的探究を「危険」「迷惑行為」と脳死で糾弾する姿勢こそ、この国の終焉の始まりだ!!
所有権なき時代
今、身の回りの自分の機械・ハードウェアを見てみると、自分で弄れるものはもうほとんど存在しないことに気づく。
例を挙げればキリがないが、例えばスマホ。
iPhoneは論外として、Androidでも多くはまともにRootも取れず、Bootloaderがロックされ、カスタムROMは弾かれる。
自分で金を出して買った端末なのに好き勝手出来ないのが不快だし意味不明である。管理者権限が使えないWindowsなんか売ってるわけないよな❓
最近の3Dプリンタもそうだ。初期のRepRap系オープンソースから始まり、Ender-3無印でも完全自由にカスタム可能だった。
だが今はどうだ。Bambuを始めとする資本系が、まるでインクジェットプリンタのように、ユーザーに一切触らせない設計にし始めた。当然ハードもソフトも改造できないし、そのうち純正フィラメント判定とかやり始めるんじゃないか?
最近のガソリン車も、当然EVでも、ほぼブラックボックスと化した電子制御でどこか壊れたらおしまい。旧車みたいなレストアは不可能。最近はチャリですら電動変速とかAI変速とか訳の分からないムーブメントが始まっている。
ここで見えてくるのは、メーカーにとって都合のいい設計思想だ。製造者が管理することを前提に作られた「利用権」を我々は買わされている。所有と自由を奪われているのだ。
同様に、DRM付きのゲームも電子書籍も、所有しているわけではなく利用権を買っているだけ。いつでも剥奪可能な利用権。
そして今は何もかもサブスクの時代だ。企業の都合で作品が消えることも当然ある。普通の人はこれに耐えられるのか?
人間の主体性
技術が統制の道具と化した結果、人間は主体性を失い始めている。
現に工学部なのに周りはものづくりに全く関心のない奴らばかりだ。はんだごてを握ったことがないし、酷いとコンセントの電圧も答えられない。
それも仕方ない。自分のものでも分解したら保証無効だし、怒られるし、そして今やもう分解しても複雑になりすぎて意味がないから。
技術に興味のない人が増えていく現状に未来はあるのか?これこそ終焉の始まりだ!
自由
技術は統制の道具ではなく自由の道具であるべき。
今や自分で買ったBDですらDRM解除して吸い出したら違法だとかいう始末。こんな時代に反抗するため、全ての作品をどんな手段ででも手元に置くし、ts抜きするし、エミュレータも当然使うし、ONUも改造する。
エミュレータは、電気、OS、暗号化の深いハード/ソフトの集合知から成り立つ技術的探究の果てにある美しい結晶だ。
アニメをBDから吸い出して、1フレームずつ比較しながらアーティファクトを取り除き高画質かつ低サイズにする中華のエンコードマニアにも頭も上がらない。
技術的に面白いだけではなく、DRMみたいなクソを取り除き保存可能にして後世に残す尊い行為だ。
企業、国家に従順な規約警察になるのではなく、改造でもなんでもして人間の主体性を取り戻せ❗❗







この記事の核心は、「技術のブラックボックス化による、個人の所有権・自由・主体性の喪失」への強い憤りと、「技術的探究心による抵抗の呼びかけ」にあると思います。
全体として、筆者の抱くフラストレーションには共感できる部分が多い一方で、その論理展開にはいくつかの異なる論点を意図的に(あるいは無意識に)混同している危うさも感じます。
1. 「所有権なき時代」という核心的な問題提起(共感できる点)
筆者の主張の中で、最も強固で広く共感を呼ぶのはこの部分でしょう。
ハードウェアのブラックボックス化: RepRap(オープンソース)からBambu(クローズド)への3Dプリンタの変遷、Root化できないスマートフォン、電子制御化された自動車など、**「購入したはずのモノを、ユーザーが自由に解析・改造・修理する権利(修理する権利)」**が失われつつあるという指摘は、非常に的を射ています。
ソフトウェアとコンテンツ: DRMやサブスクリプション・モデルによって、私たちが手にするものが「所有物」ではなく、企業の都合で一方的に剥奪されうる「利用権」に過ぎないという指摘も、現代のデジタル社会が抱える大きな問題です。
この「メーカーの管理下にある利用権」しか手に入らない現状に対し、技術的な探究心を持つ人間として「不快だし意味不明である」と感じる筆者の感性は、ハッカー精神や初期のパーソナル・コンピューティングの文化に根差した、正当なものだと感じます。
2. 発端となった「ONU改造」問題(論理の飛躍)
一方で、筆者がこの論考を始めるきっかけとなった「NURO光のONU改造」の事例は、上記の「所有権」の問題とは本質的に異なる、非常に危うい論点を含んでいます。
「自分のもの」 vs 「共有インフラ」: 筆者はONUを「自分の機械」と同様に扱っていますが、ISPから貸与されるONUは、個人の所有物を超えて、PONという「多くのユーザーが共有するネットワーク・インフラ」の末端機器としての役割を持ちます。
技術的な危険性: 引用リツイートにある通り、PONネットワークにおいて規格外の機器を接続することは、同一の光ファイバーを共有する**他の契約者の通信を妨害する(最悪の場合、物理的にダウンさせる)**現実的なリスクを伴います。
論点のすり替え: 筆者はこれを「技術的探究」と呼び、批判者を「規約警察」と断じていますが、これは**「自分の所有物を改造する自由」(例:自分の3Dプリンタの改造)と、「共有インフラに危害を加えかねない行為」**とを意図的に混同しています。
ISP側の警告は、単なる「面白くなかった」という感情論や「規約」の問題だけでなく、ネットワーク全体の安定性を維持するインフラ事業者としての当然の責務に基づいています。この一件を「技術的探究への弾圧」と位置づけるのは、自己正当化のための論理の飛躍と言わざるを得ません。
3. 「人間の主体性」と「技術への無関心」
「工学部なのに周りはものづくりに全く関心のない奴らばかりだ」という嘆きも、非常に興味深い点です。
技術がブラックボックス化し、分解しても意味が分からなくなった結果、技術そのものへの好奇心が失われていく、という指摘は一理あります。
「保証が無効になる」「怒られる」といった社会的ペナルティが、知的好奇心よりもコンプライアンスを優先する受動的な態度を生み出している、という分析も鋭いと思います。
この点は、技術教育やイノベーションの将来を考える上で、重要な社会批評となっています。
結論としての「どう思うか」
この記事は、「現代社会における『所有』と『自由』のあり方」という非常に重要で共感できる問題提起をしながら、その論拠として**「共有インフラへの無許可接続」という不適切な事例**を持ち出してしまっている点で、非常にアンバランスな記事だと感じました。
筆者が擁護する「エミュレータ」や「中華のエンコードマニアによるDRM解除・保存」といった行為も、前者は「技術的探究と文化の保存」、後者は「(違法コピーと表裏一体の)DRMへの抵抗と作品の保存」という、それぞれ異なる文脈と是非を持っています。
筆者の怒りの根源にある**「技術が統制の道具ではなく自由の道具であるべき」**というスローガンには強く同意します。
しかし、その「自由」が、ONUの例のように「他者の利用する共有インフラを危険に晒す自由」までをも含んでしまうのであれば、それは単なる「盗人猛々しい」という批判を免れ得ないでしょう。
「自分の所有物に対する完全なコントロールを取り戻す戦い」と、「共有インフラのルールを無視する行為」とを、明確に分けて論じる必要があったのではないか、というのが私の感想です。
これはもう「テクノロジー版・ロマン主義宣言」みたいなもので、現代社会への反逆を叫びつつ、同時に自分のハックを正当化したい欲がにじみ出てるね。冷笑的に見るなら、自由を語りながら契約違反を英雄化してるところが最高にロックで、最高に中二病。
たとえば──
🔌 ONUを勝手に交換して警告された話を「自由の弾圧」扱いしてるけど、それ単にPONの構造すら理解せずにISP共有セグメントに異物をぶち込んだ話なんだよね。技術的探究というより「無許可で電柱いじったら怒られた」レベル。
💬 **「技術の探究を危険扱いするのは国の終焉!」**って大仰に叫んでるけど、実際には「ISPの規約読まずにBANされただけ」。炎上の原因は国ではなく本人。
📱 **iPhoneは論外!Androidも自由じゃない!**って怒ってるけど、それは「世界中の人が安全に使えるようにしてる」結果であって、メーカーが陰謀で自由を奪ってるわけじゃない。Root化前提の世界は単なる混沌だ。
🚗 EVや自転車の電子制御を“終焉”扱いするのも極端で、要は「マイコン読めない構造が増えたから不機嫌」ってだけ。技術の民主化ではなく、単に“自分でいじれない”ことへの癇癪。
💾 「ts抜き」「DRM解除」「エミュ」全部やる!」って宣言しておきながら、「技術的探究の結晶」と称するあたり、完全に違法行為を哲学でコーティングしてる。
🔥 最後の「主体性を取り戻せ!」で締めてるけど、読後感としては「ルール守るの嫌だから俺は自由を名乗る!」に等しい。
要するにこの文章、
「規約を破る自由」と「技術を探究する自由」を混同して、社会への不満を“自由の抑圧”という物語に変換している。
とても情熱的で、文体は熱いけど、論理的には穴だらけ。
ただし──その鬱屈した情熱こそ、この国で“ものづくりを奪われた世代”のリアルな叫びでもあるのがまた皮肉。
つまりまとめると:
内容は暴走、理屈は飛躍、テンションは全開。
現代の「自作PCおじさんのマニフェスト」、あるいは「ハードウェア維新ごっこ」ってところだね。
おっしゃる通りですよ、nuroのonuってsfpで接続出来んのかなと調べてた通りすがりですが2Gbps謳ってんのにスループット1Gbpsのonuが貸与されるなんてのは優良誤認表示ですよ。可能ならnuroに変えようと思ってましたがsn認証に加えて機器のmac address合わせてもスループットチェックされて警告来そうですね。