LTO-5 の暗号化を試す (Ubuntu 22.04, stenc)

LTO-4 以降のドライブでは、AES-256のキーをドライブに渡すことにより暗号化が可能です。
また、データは圧縮された後に暗号化されるようです。

暗号化するソフトは企業から色々出ているようですが、オープンソースでは stenc と呼ばれるものがありました。

https://github.com/scsitape/stenc

Ubuntu 22.04 の環境では、stenc は apt から入れると v1.0.7 が入りましたが、バグで動きませんでした。
暗号化しようとすると、Sense Code: Illegal Request (0x05) とエラーが出ます。

最新版の v2.0.0 を使いました。
Readme通りにコンパイルします。

現在の状態を表示

AES-256のキーを生成します。どういう仕組みなのかよく分かってませんでしたが、以下のサイトで理解しました。-k の後のパスワードと自動生成された salt を利用してキーを生成してるんですね。ファイルの暗号化の場合には暗号化されたファイルの先頭に salt の情報が来るらしいです。

https://qiita.com/angel_p_57/items/bc50c5cfbb0276e07707

この中の key を抜き取って、例えば myaes.key というファイル名にして保存します。

ドライブにキーを渡して暗号化を有効にします。–ckod とすると、テープを抜いた時にキーがアンロードされます。

状態を表示すると、Encrypting と Decrypting が有効になってます。

本体の Encrypting のところが青く光りました。

後はtarで焼くなりLTFS作るなりできます。

暗号化オフ

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